2,FOMCは金利据え置き
3,日銀が国債購入を減額へ
利下げ開始「9月の可能性高い」
トレーダーらは、5月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが予想を下回ったことで、米連邦公開市場委員会(FOMC)による年内の利下げペースに対する予想を強めた。早ければ9月にも利下げがあり得るとみており利下げ確率は70%に上昇。5月の米総合CPIは前年同月比3.3%上昇と、前月(3.4%上昇)から伸びが鈍化した。また、11月の利下げを再び完全に織り込んだ。年内2回の0.25ポイント利下げを予想している。
クルーズ&アソシエーツのシニアマネジングディレクター、ダニエル・マルホランド氏はCPI統計について、「非常に弱い」と指摘。「FOMCが9月に利下げする可能性は十分ある」と述べた。
この表の見方は9/18に0.25%の利下げが70.33%の確率であるってことだね。そもそも誰が予想しているの??
この表はCME FEDWATCH ツール ね。CMEはアメリカ合衆国シカゴにあるデリバティブ取引所で、金融商品もコモディティも扱う総合取引所よ。ちなみにフェデラルファンド先物価格データから示唆される、フェデラルレートと米国の金融政策の変更の確率を分析した結果が公開されているわ。 → CME FedWatch
米金融当局、年内2回利下げの可能性残す
FOMCは6月11-12両日に開催した定例会合で、主要政策金利を据え置くことを決定した。決定は全会一致。金利据え置きは7会合連続となる。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、FOMC会合後の記者会見で「直近のインフレ指標は今年の早い時期より良好な内容で、われわれのインフレ目標に向けて緩慢なる一段の進展が見られている」と発言。その上で、「インフレ率が持続的に2%に向かっているという確信を強めるには、良好なデータをさらに目にする必要がある」と語った。
ネーションワイド・ミューチュアル・インシュアランスのチーフエコノミスト、キャシー・ボストジャンシク氏は「早ければ9月を皮切りに、年内2回の利下げの可能性はまだあるが、当局はデータの裏付けで確信を強める必要がある」と話す。その上で、「当局として控えめであり過ぎるぐらい控えめに構えている」とし、2回の年内利下げの「扉は引き続き大きく開かれていると考えられる」と語った。
半年近く高めの借り入れコストでも以前の想定ほどは景気減速につながっていないは米経済が底堅い証拠なのかな??
雇用の伸びと個人消費支出は予想外の底堅さを維持しているわね。パンデミック以前の水準に金利が下がる公算は小さいかもしれないわ。FF金利の長期的な推計値を中央値で2.8%程度が適切なのかもね。 →当局目標は2%
7月会合で今後1-2年程度の具体的計画決定
日本銀行は14日の金融政策決定会合で、月間6兆円程度としている長期国債の買い入れを減額する方針を決定した。具体策は次回の7月会合で決めるが、植田和男総裁は記者会見で減額は相応の規模になるとの見解を示した。また、国債買い入れの減額計画について「 減額する以上、相応の規模となるというふうに考えている」と発言。一方、7月会合での利上げの可能性を問われ、「その時までに出てくる経済・物価情勢に関するデータないし情報次第で、短期金利を引き上げて金融緩和度合いを調整することは当然あり得る」と語った。
今回の国債購入の減額方針の決定によって、日銀は3月の17年ぶりの利上げによる政策金利に続き、バランスシートの正常化に向けても一歩を踏み出した。具体策公表の先送りを受けて、7月会合での利上げ観測が後退。一時1ドル=158円台まで円安が進んだが、総裁の円安けん制とも取れる発言を受けて円は下げを解消し、いったん歯止めが掛かった。
第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストは、「日銀は国債減額を先送りして完全に市場の期待を裏切った。これは当然すでにある円安圧力をさらに増加させる」と指摘。そうなると円安への対応を迫られる可能性もあり「7月の利上げはありうる」と述べた。
日銀は7月会合で利上げするのかな??
日本は長らくデフレだったけど、直近1年は物の値段が高止まりでインフレ状態と言えるわね。経済の腰折れをさせないよう利上げには慎重だけど、いよいよ利上げを実行するタイミングなのか次回会合に注目ね。
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