24/7/1〜7/7_経済ニュースまとめ3選

24/7/1-7/7
1,大企業製造業景況感が2期ぶり改善
2,米消費意欲減退を示唆
3,非農業部門雇用者数は20.6万人増-失業率4.1%

7月利上げ観測維持へ-日銀短観

日本銀行が1日発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)によると、大企業製造業の景況感は2四半期ぶりに改善した。日銀の7月の利上げ観測が維持されそうだ。
大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)はプラス13と、3月調査(プラス11)から2ポイント改善した。市場予想のプラス11を上回った。先行きはプラス14と改善が見込まれている。業種別では繊維や紙・パルプ、石油・石炭製品など素材業種を中心に改善した一方で、鉄鋼や生産用機械、造船・重機、食料品、自動車などは悪化した。足元の円安加速で輸入物価上昇への懸念が強まる中、市場では日銀が30、31日の金融政策決定会合で国債買い入れの減額計画と共に追加利上げも決めるとの見方が浮上している。植田和男総裁は、円安が基調的な物価上昇率に影響すれば政策対応もあり得るとの見解を表明している。大企業製造業の景況感の改善は利上げへの思惑を後押しする材料となり得る。

ブルームバーグの最新のエコノミスト調査によると、43人のエコノミストのうち33%が7月会合での利上げを予想。一方、44%は国債減額計画の決定によって7月の利上げの可能性は低下したとの見方を示した。
大和証券の末広徹チーフエコノミストは、大企業非製造業の業況判断が足元、先行き共に悪化した点に注目し、「コロナ後のペントアップ(挽回)需要や、インバウンド(訪日外国人)による需要増加が、対面型サービスで一巡している」と指摘。1日発表の1-3月期の国内総生産(GDP)改定値が下方修正された中で、「経済の下押し材料が出てくる中での利上げは難しい」という。

日銀は7月の会合で利上げすると思う??

円安がこのまま進んでいけば利上げはあるわね。ただし、非製造業の景気見通しが悪化していることから、経済の腰折れを懸念して利上げはまだ先になると思うわ。

AIを使って収集された消費指標は、6月に消費への消極性が高まる

2億4000万人余りの米国の成人を対象に生成人工知能(AI)を使って収集された消費指標は、6月に消費への消極性が高まったことを示唆した。
マーケティング・オートメーション・ソフトウエアのゼータ・グローバル・ホールディングス・コーポレーションは1日、ゼータ経済指数の公表を開始した。この指数はオンラインとオフラインでの行動を追跡し、自動車や飲食、金融サービス、ヘルスケア、旅行などの分野における関心と購入意欲を測る。 コンピューター言語モデルを用いて消費者行動を分析、リアルタイムで経済状況を把握し、トレンドの予測を目的としている。この指数は2つの要素で構成されている。経済の健全性に関するスコアと、消費者が不況にどれだけ耐えられるかの尺度だ。

ゼータ・グローバルの共同設立者、デービッド・A・スタインバーグ最高経営責任者(CEO)はインタビューで「実際の消費動向と、消費前の調査状況を調べ、情報すべてをアルゴリズムに取り込み、他の通常のデータポイントの上に重ね、より優れた予測を導き出すことができる」と話した。スタインバーグ氏によれば、この指数は620万もの出版社サイトからのデータなどに基づいており、景気はまだ順調に推移しているにもかかわらず、先月はより慎重な消費へとシフトしていることを示した。この結果は政府の最新データが示すさまざまなシグナルと一致しているようだ。今年に入り、経済の一部が勢いを失っている一方、インフレ調整後の消費は4月に減少した後、5月には回復した。

米国の経済は堅調ではなくなってきたの??

高金利が続いている状態でも米国経済は堅調と言われてきたが、ようやく消費の落ち込みが見え始めたはね。2ヶ月連続の結果となると利下げをしても経済の悪化を止められないかもね。

失業率は約2年半ぶりの高水準に達した

米労働省が5日発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比20万6000人増と、健全な伸びを示した。ただ、政府部門が増加分の3分の1以上を占めたほか、失業率は約2年半ぶりの高水準に達した。賃金の伸びも鈍化し、労働市場の緩みが浮き彫りとなったことで、米連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げを開始する可能性が強まった。
失業率は前月の4.0%から4.1%に上昇し、2021年11月以来の高水準となった。昨年7月に付けた低水準の3.5%から0.6%ポイント上昇した計算となる。

BMOキャピタル・マーケッツの米国チーフエコノミスト、スコット・アンダーソン氏は「ここ数カ月の失業率の上昇は労働市場の減速を示す明確な証拠となった。金融政策担当者は、消費者物価上昇率が持続可能な形でまもなく目標の2%に戻るという『確信を強める』はずだ」と述べた。
金融市場が織り込む9月17━18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は約72%。12月に2回目の利下げが実施される可能性があるという観測も高まっている。

米国の失業率が2年半振りの水準って大丈夫かな??

失業率が上昇し始めると利下げ期待が強まり株価の上昇が期待されるけど、失業率は加速的に上昇する傾向があるわ。利下げのタイミングを図っている時期だが、慎重になりすぎると大変なことになりそうね。

〜たぬきの投資メモ〜
米国経済が堅調だと言われて半年以上が経過するが、足元では経済悪化してないか?と疑うさまざまなデータが発表されてきました。慌てずに淡々と積立投資を継続するも、いよいよ大きな下落がありそうです。資産が大きく減ると不安になりますが、長期投資をする中で何度も経験することだ。と思って慌てないでいたいですね。

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